〜お知らせ〜

本国税局主催の2017年度酒類鑑評会において、「豊永蔵」が優等賞を受賞しました。

425日(水)から52日(火)まで大阪梅田阪急にて店頭試飲販売を行います。

2016年度春秋全国酒類コンクールの米焼酎部門で「常圧豊永蔵」が一位特賞、「豊永蔵」が第一位。麦焼酎部門で「麦汁」が第一位に入賞しました。

2016年度春季全国酒類コンクールの米焼酎部門で「一九道」が1位特賞。麦焼酎部門で「麦汁」が1位特賞に入賞しました。麦汁は三年連続の第一位受賞になります。

2016年度ロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティションにおきまして、「豊永蔵」が金賞を受賞致しました。二年連続の金賞受賞になります。

これからも美味しい焼酎を皆様にお届けできますよう、蔵人一同一層精進してまいりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


「麹はmoldだ」

 稲刈りも近づき、秋の風を感じるようになりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。

先日、焼酎が大好きで英文で焼酎の本を執筆されているアメリカ人クリストファー・ペルグリニさんが蔵にお見えになりました。クリストファーさんは俳優でもあり、NHKの「マッサン」にも出演されていました。

クリストファーさんに仕込み蔵と穂が出揃った田んぼを案内し、弊蔵の様々な焼酎を試飲していただいている時に焼酎の魅力を尋ねてみました。彼は嬉しそうに即「焼酎は楽しい!」と答えられました。そして今世界中で人気のクラフトビールと本格焼酎はとても似ていると言われました。

クラフトビールは漠然と地ビールのようなものと思っていましたが、アメリカでの定義はSmall小規模である。Independent独立している。他の資本が入っていない。Traditional伝統的であること。の3つだそうです。まさにこの定義は我々南九州の本格焼酎のことではないですか!(大手は除く)。

続けてクリストファーさんは「本格焼酎は自由で、格式張ってなく、造りにも幅があるし、いろんな原料を使い、味もバラエティーに富んでいる。そして美味しくてヘルシーというのがまた良い。焼酎は本当に面白い。」とおっしゃっていました。私もクリストファーさんに言われて、「焼酎は楽しくて面白い!」というシンプルな魅力に新鮮さを持って気づかされました。

 また、外国人を招いたイベントで日本のプロデュースの会社の人に「麹の説明をどのようにすれば良いかわからない。」と質問されたのを思い出し、クリストファーさんに「麹は英語でどう説明しますか?」と聞いてみました。すると「麹はmold(カビ)。チーズと同じですよ、と言えば、皆フンフンと言って納得してくれますよ。」といとも簡単に答えてくれました。麹といえば日本独特のもので難しく考えてしまいますが、世界中の発酵食品に共通して使われているmold(カビ)の一種だと再認識しました。

さて、今年も「自我田」を発売します。Smallな私達が自らの手で育てた有機米を原料としている焼酎です。moldは黒麹と白麹のミックスを使用しています。球磨焼酎500年のTraditionalな造りです。もちろんIndependentです。

楽しく面白くちょっと真面目な「自我田」をどうぞ今年もお楽しみ下さい。

                                豊永史郎



蒸留文化の波紋〜海中文珠〜

盛夏の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 

今年の球磨は梅雨が2ヶ月も続き、水中で生活しているような気分でしたが、梅雨が開けたら今度は

灼熱の太陽で干からびてしまいそうな毎日です。皆様お元気でお過ごしでしょうか。

今回発売しました「海中文珠12年」は日本の蒸留酒である焼酎が世界の蒸留酒と繋がっているというダイナミック感を味わって頂きたいという思いから発売しました。

蒸留の技術は紀元前3500年頃メソポタミアで誕生したと言われています。そのメソポタミアから蒸留酒の技術・文化は西と東に波紋のように広がりました。西はアイルランドからスコットランドへ、東は中国・朝鮮を経て日本に伝わりました。その蒸留酒の波紋は最終到達点であるスコットランドと日本にちょうど同じ頃、半世紀前に到達しました。「蒸留の文化」と書きましたが、文化も面白いことに波紋と同じように同心円状に広がっていくのですね。

現存する最も古い「スコッチ・ウィスキー」の文字は1494年のスコットランド財務省の記録にあり、「焼酎」の文字は1559年の球磨郡の隣の鹿児島県大口市の八幡神社に残る落書きが一番古いと言われています。この15世紀後半にはすでにスコッチ・ウィスキー、焼酎とも一般的に飲まれていたということです。

原料はウイスキーは麦芽を使い、焼酎は米を使います。(焼酎は米焼酎から始まりました。)

蒸留の技術・方法は万国共通ですが原料は当然のことながら、その土地の風土に適したものを使います。また、原料である穀物を糖化させるためにウイスキーは麦芽を(穀物の芽には糖化酵素が含まれています。)焼酎は麹を使います。これもまたその土地の気候風土が反映しています。麹はカビです。湿度の高い日本は麹が適しています。

余談になりますが、日本書紀の中に「米芽」で酒を造ったという記録があるそうです。かつては酒造りには中国・朝鮮から伝わった「麹」造りと西洋から伝わった「米芽」造りの両方の時代があったのではないかと想像を膨らましてしまいます。しかし、「麹」造りのほうが日本では適していたので「米芽」造りは淘汰されたのではないでしょうか。

世界中に広がって定着した蒸留酒は「蒸留したアルコール飲料」という点では共通していますが、原料や、糖化の方法等はもとより、楽しみ方も世界各地で違います。特に日本の蒸留酒である焼酎は食前酒、食後酒としてよりは食事と共に味わう食中酒としての役割が大きいと思います。今回発売しました「海中文珠12年」や「月夜にこい」はウイスキーと同じシェリー樽に貯蔵しており、一見ウイスキーと同じ酒質と思われますが、実は食事と共に味わえる「和の味わい」を持っています。

どうぞこの繊細な和の味わいを味わって頂きつつ、世界の蒸留酒との歴史的な大きな繋がりを感じながら楽しんで頂きたいと思います。

                                                                                                                 
豊永史郎








2015年8月3日の自社有機田の様子。
太く力強い稲に成長しました。
熊本も暑い日が続いていますが、
自社田の稲は元気に育っています。




田んぼの周りを歩いていると、カエルが沢山飛び跳ねています。
大きくなったカエルは手のひらサイズほどもある大きさですが、
見かけによらず素早いのでなかなか捕まりません。
昔読んだ本で、肉を使ってカエル釣りが出来るそうなのですが、
試したことある方はいらっしゃいますでしょうか?